入社後すぐに覚えておきたい!サーバー管理者向け専門用語集 その3

サーバー管理者としてのスキルをさらに向上させるために、専門用語を引き続き紹介します。これらを知っておけば、業務効率がアップするだけでなく、トラブルシューティングの際にも役立ちます。

1. IaaS(Infrastructure as a Service)

サーバーやネットワーク機器、ストレージなどをクラウド上で提供するサービス形態。例: AWS、Microsoft Azure。

2. RAID(Redundant Array of Independent Disks)

複数のハードディスクを組み合わせ、データを分散保存する仕組み。冗長化や高速化を目的として利用されます(例: RAID 0, RAID 1, RAID 5)。

3. コンテナ化(Containerization)

アプリケーションとその依存関係をパッケージ化し、どこでも動作可能にする技術。Dockerが代表例です。

4. ホットスワップ(Hot Swap)

システムを停止せずにハードウェアを交換できる技術。特に高可用性を求められるサーバーで重要です。

5. シャーディング(Sharding)

データベースを分割し、複数のサーバーに分散して保存する方法。大量データの処理速度を向上させるために用います。

6. スケールアウト(Scale Out)

システムの性能向上を目的として、サーバーの台数を増やす手法。クラウド環境でよく使用されます。

7. スケールアップ(Scale Up)

既存のサーバーにCPUやメモリを追加し、性能を強化する方法。

8. プロビジョニング(Provisioning)

サーバーやリソースを利用可能な状態に設定するプロセス。自動化ツールとしてTerraformが有名です。

9. バックプレッシャー(Back Pressure)

システムが過負荷状態に陥るのを防ぐため、データの流れを調整する仕組み。メッセージングシステムやストリーム処理で重要です。

10. ローリングアップデート(Rolling Update)

稼働中のシステムを停止させずに、順次アップデートを行う手法。ダウンタイムを最小限に抑えます。

11. ゾーニング(Zoning)

ストレージネットワーク(SAN)内でデバイス間の通信を制限することで、セキュリティやパフォーマンスを向上させる手法。

12. ハイパーバイザー(Hypervisor)

仮想マシンを管理・運用するためのソフトウェア。種類として、Type 1(ハードウェア直結型)とType 2(ホスト型)があります。

13. トランザクションログ

データベースでの変更内容を記録したログ。障害発生時のデータリカバリに役立ちます。

14. エラスティックIP(Elastic IP)

クラウドサービスで提供される固定IPアドレス。動的なインフラ環境でも安定した接続が可能です。

15. セマフォ(Semaphore)

システムのリソースを制御するための仕組み。並列処理やマルチスレッド環境で利用されます。

まとめ

サーバー管理者として覚えておくべき用語は多岐にわたりますが、基本から応用まで理解することで、より効果的なシステム運用が可能になります。今回紹介した用語もぜひ実務に活かしてください!

システム開発なんでもパートナー
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