もしもRDBが人間だったら?キャラで学ぶデータベースの性格診断

「MySQLって、ちょっと頑固だけど頼りがいあるやつだよな」
そんな会話、エンジニアの中では冗談半分で交わされることもあります。

でも――本気で擬人化してみたらどうなる?
この記事では、有名なリレーショナルデータベース(RDB)たちを“人間のキャラクター”として紹介し、その性格から特徴・強み・弱みをゆるく、でもちゃんと学べるようにまとめてみました。


① MySQL:郷に入っては郷に従う、実用主義な職人肌

  • 性格:堅実・実用主義・融通が利く
  • 口ぐせ:「まぁ、それでも動くよ?」

MySQLは、全世界で最も普及しているRDBのひとつ。その性格は「職人気質のエンジニア」といった感じ。実装や動作は割と柔軟で、「仕様通り」よりも「動くこと」が最優先。

チェックが甘いこともあり、例えば GROUP BY の挙動が他DBと違ったり、NULLの扱いもやや独特。でも、そこをうまく使えば軽量で高速。実務で「とりあえず動く」環境を求めるなら頼れる相棒です。


② PostgreSQL:理論派の優等生、でもちょっとクセ強め

  • 性格:真面目・知的・理屈っぽい
  • 口ぐせ:「それ、正規化ちゃんとできてる?」

PostgreSQLは「理屈に強い大学教授タイプ」。SQL標準への準拠率が高く、型の厳格さ、関数やビューの扱いなど、「きれいな設計」を好みます。

カスタマイズ性も高く、PostGISや全文検索など高機能モジュールも多数搭載。「ちゃんと設計したい」人にはピッタリ。でも、構成やチューニングに一癖あるので、付き合うには多少の知識が必要です。


③ Oracle Database:王様気質の完璧主義者

  • 性格:高飛車・完璧主義・プライドが高い
  • 口ぐせ:「それ、サポート契約してるよね?」

Oracleはエンタープライズ用途の“王様”。とにかく高機能で、分散処理・セキュリティ・バックアップ体制まで全部入り。だがその分、ライセンスは高価、導入も複雑、そして厳格。

完璧を求める大企業の現場で活躍する「一流エリート」だが、気軽には付き合えない。Oracleくんには、財力と根気が必要です(笑)。


④ SQLite:一匹狼のソロエンジニア

  • 性格:孤高・軽快・ミニマル
  • 口ぐせ:「サーバー?いらないよ」

SQLiteは“超軽量RDB”で、スマホアプリや組み込み用途などに最適。ファイル一つで完結し、インストールも不要。
まさに「道具は最小、成果は最大」なミニマリスト。

ただし、同時アクセスや並列処理が苦手なので、大規模システムには不向き。孤独を愛する職人気質です。


⑤ MariaDB:MySQLの兄弟分、反骨精神あふれる改革者

  • 性格:正義感が強い・自由主義・情熱家
  • 口ぐせ:「オープンソースの未来は俺たちが守る!」

MariaDBは、MySQLがOracleに買収されたことを受けて誕生した“フォーク版”。MySQLの互換性を保ちつつも、独自機能や改善を積極的に取り入れて進化中。

「俺が本当のMySQLの魂を継いでるんだ!」という強い信念を持ったキャラで、オープンソース思想を愛する人には刺さる存在です。


まとめ:どのRDBと相性がいい?

エンジニアにとって、データベース選びは“パートナー選び”に近い。堅実な職人を選ぶか、理論派と手を組むか、それとも孤高のソロに任せるか――。

擬人化することで、それぞれの性格(=特性)や価値観(=設計思想)をイメージしやすくなったのではないでしょうか?

あなたに合うのは、どのRDB?
次のプロジェクトでも、その“性格”をちょっと意識してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。


システム開発なんでもパートナー
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