入社後すぐに覚えておきたい!サーバー管理者向け専門用語集 その2

サーバー管理者としてさらにスキルを深めるために、前回に続き、業務で役立つ専門用語を紹介します。これらの用語を理解し実践に活用することで、トラブルシューティングやシステム構築のスピードが向上します。

1. リバースプロキシ(Reverse Proxy)

クライアントからのリクエストを受け取り、内部のサーバーに転送する仕組み。負荷分散やセキュリティ強化、キャッシングなどに利用されます。例: NginxやHAProxy。

2. TLSハンドシェイク

クライアントとサーバー間で安全な接続を確立するためのプロセス。SSL/TLS証明書の交換や暗号化の鍵を設定する段階を指します。

3. ミドルウェア(Middleware)

アプリケーションとOSの間で動作し、通信やデータベース接続をサポートするソフトウェア。代表例はApache TomcatやRedis。

4. 仮想ネットワーク(Virtual Network)

物理的なネットワーク機器を使用せずに、ソフトウェアで構築されたネットワーク。クラウド環境で頻繁に使用されます。

5. 冗長化(Redundancy)

システムの信頼性を高めるために、バックアップや予備機能を用意する仕組み。サーバーやネットワーク機器の二重化が一般的です。

6. 監視ツール(Monitoring Tools)

サーバーやネットワークの稼働状況をリアルタイムで監視するツール。例: Zabbix、Nagios、Prometheus。障害発生時のアラート機能が特徴です。

7. Syslog

サーバーやネットワークデバイスのログデータを統一的に管理するプロトコル。集中管理が可能になり、トラブルの原因特定が容易になります。

8. ボリューム(Volume)

仮想化やクラウド環境でデータを保存するためのストレージ単位。アタッチやデタッチによる柔軟な利用が可能です。

9. CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)

ソフトウェアの変更を自動的にテスト・統合し、本番環境に迅速に展開するプロセス。JenkinsやGitHub Actionsが代表例です。

10. コンフィグレーション管理(Configuration Management)

サーバー設定を一元管理し、変更履歴を追跡するプロセス。ツールとしてAnsibleやPuppetが利用されます。

11. 負荷テスト(Load Testing)

サーバーやシステムに大量のトラフィックを発生させ、性能や限界を確認するテスト。Apache JMeterやGatlingがよく使われます。

12. ハートビート(Heartbeat)

サーバーやネットワーク機器が正常に動作しているかを確認するための定期的な信号。クラスタリング環境で重要な役割を果たします。

13. エラーログ(Error Log)

システムやアプリケーションで発生したエラーを記録するログファイル。問題の原因追及に不可欠な情報源です。

14. キャパシティプランニング(Capacity Planning)

サーバーやシステムが将来的なトラフィック増加や負荷に対応できるようにリソースを計画すること。

15. トラフィックアナライザー

ネットワーク上を流れるデータの状況を分析するツール。Wiresharkが代表的です。

まとめ

専門用語を正しく理解することは、サーバー管理者としてのスキル向上に直結します。これらの知識を日々の業務に活かし、安定したシステム運用を目指しましょう。

システム開発なんでもパートナー
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