データベース管理のスキルは、今や多くの業界で必要とされています。その中でもMySQLは、使いやすさと高い性能から人気の高いデータベース管理システムです。この記事では、SQL初心者が押さえておきたいMySQLの基本クエリとその実例をわかりやすく紹介します。
基本のSQL構文とは?
SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するための言語です。
MySQLでデータを操作する基本的な構文を以下に紹介します。
SELECT文:データを取得する
SELECT文は、データベースからデータを取得するための最も基本的なSQL文です。
構文:
SELECT カラム名 FROM テーブル名;
実例:全てのデータを取得
テーブルemployees
から全てのデータを取得する場合は次のように記述します。
SELECT * FROM employees;
説明:「*」はすべてのカラムを取得することを意味します。
特定のカラムを取得する
例えば、employees
テーブルのname
とdepartment
だけを取得したい場合:
SELECT name, department FROM employees;
データを追加するINSERT文
データベースに新しいデータを追加するときに使用するのがINSERT文です。
構文:
INSERT INTO テーブル名 (カラム1, カラム2, ...) VALUES (値1, 値2, ...);
実例:新しい従業員データの追加
INSERT INTO employees (name, department, age) VALUES ('佐藤', '営業', 30);
説明:employees
テーブルに「佐藤」という名前の30歳の営業部の従業員を追加します。
データを更新するUPDATE文
既存のデータを更新する場合はUPDATE文を使用します。
構文:
UPDATE テーブル名 SET カラム名 = 新しい値 WHERE 条件;
実例:従業員の部署を変更
UPDATE employees SET department = '企画' WHERE name = '佐藤';
説明:「佐藤」という名前の従業員のdepartment
を「企画」に変更しています。
注意:WHERE
句がない場合、すべてのデータが更新されるので慎重に使用しましょう。
データを削除するDELETE文
不要なデータを削除するにはDELETE文を使います。
構文:
DELETE FROM テーブル名 WHERE 条件;
実例:特定の従業員データを削除
DELETE FROM employees WHERE name = '佐藤';
説明:「佐藤」という名前の従業員データを削除します。WHERE
句を省略するとテーブル内のすべてのデータが削除されるため注意が必要です。
まとめ:基本クエリを押さえてデータ操作をマスターしよう
MySQLを使った基本クエリの例を紹介しました。
SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEの4つは、データベース操作の基本中の基本です。これらをマスターすることで、データベースの操作がスムーズになります。次は条件付き検索や集計関数など、より高度なクエリにも挑戦してみましょう!