IT業界別に見る!職種ごとに有利な資格とは?

IT業界は非常に多様な職種で構成されており、それぞれに求められるスキルや知識も異なります。そのため、資格選びも「とりあえず有名だから」ではなく、自分が目指す職種やキャリアパスに合わせて選ぶことが重要です。今回は、代表的なIT職種ごとに有利とされる資格をご紹介します。


1. システムエンジニア(SE)・プログラマ向け資格

おすすめ資格:基本情報技術者試験(FE)、応用情報技術者試験(AP)、Oracle認定Java資格

システムエンジニアやプログラマにとって基礎的なIT知識とプログラミングの理解は必須です。国家資格である「基本情報技術者試験」は、ITの基礎知識を幅広く網羅しており、新卒や未経験者の登竜門として知られています。さらに業務設計やマネジメントまで求められる場合は、「応用情報技術者試験」がおすすめ。

JavaやPythonなど、特定の言語に特化したベンダー資格(例:Oracle認定Javaプログラマ)も、スキルの裏付けとして有効です。


2. インフラエンジニア・ネットワークエンジニア向け資格

おすすめ資格:CCNA、LinuC、ネットワークスペシャリスト試験

インフラ・ネットワーク系の職種では、サーバ・ネットワーク・セキュリティなどの構築や運用に関する知識が求められます。**Cisco社のCCNA(Cisco Certified Network Associate)**はネットワークの基礎を証明できる代表的な資格です。

また、Linux系サーバの操作が必須となる現場も多いため、**LinuC(旧LPIC)**などの資格も評価されます。国家試験の「ネットワークスペシャリスト試験」は上級者向けですが、キャリアアップを目指すならチャレンジする価値があります。


3. セキュリティエンジニア向け資格

おすすめ資格:情報処理安全確保支援士、CompTIA Security+、CISSP

サイバー攻撃や情報漏洩のリスクが高まる中で、セキュリティの専門知識を持つ人材の需要は年々増加しています。国内で注目されているのは「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」。セキュリティ専門職として国家登録される制度であり、企業からの信頼も厚いです。

グローバルに通用するベンダー資格としては、CompTIA Security+やCISSPなども人気です。特に外資系やセキュリティ専業会社を目指す人には有効です。


4. Webエンジニア・フロントエンド開発者向け資格

おすすめ資格:HTML5プロフェッショナル認定試験、Google認定資格(GAIQ)、各種AWS認定資格

Web系開発者は、スピードと柔軟性が求められる分野です。HTMLやCSS、JavaScriptの知識を問う「HTML5プロフェッショナル認定試験」は、実務スキルの可視化に役立ちます。また、フロントエンドだけでなくWebマーケティングにも携わる場合は「Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)」なども評価対象です。

近年では、AWSをはじめとするクラウドサービスの利用スキルが重視されるため、「AWS認定クラウドプラクティショナー」などの資格もおすすめです。


5. ITコンサルタント・プロジェクトマネージャー向け資格

おすすめ資格:ITストラテジスト試験、プロジェクトマネージャ試験、PMP

技術だけでなくビジネス視点やマネジメント能力が問われる職種では、より高度な情報処理技術者試験が有効です。たとえば「ITストラテジスト試験」は、経営戦略とIT戦略をつなぐ人材に向けた国家資格で、上級職への登竜門として知られます。

また、グローバルに展開している企業などでは、「PMP(Project Management Professional)」などの国際資格も重視される傾向があります。


まとめ:資格は“道具”。職種に合わせて選ぼう

IT資格はあくまでも“知識やスキルの証明”であり、それだけで採用が決まるものではありません。しかし、職種に合った資格を取得することで、面接や実務での信頼度がぐっと上がります。自分が目指す方向性を明確にし、必要な知識を体系的に学ぶ手段として、資格取得をうまく活用していきましょう。

システム開発なんでもパートナー
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