ITエンジニアにとって、本番公開や納品という大きな壁を乗り越えた後に待っているのは、達成感……そして、ボロボロになった自分の身体かもしれません。
「画面に向かっているだけ」と思われがちですが、エンジニアの仕事は実は過酷なアスリートのようなもの。今回は、ITエンジニアが陥りやすい健康被害と、長く戦い続けるための「メンテナンス方法」についてまとめました。
💻 エンジニアの「職業病」をハックする:心身を健やかに保つためのガイド
コードのデバッグには熱心でも、自分の身体のデバッグを後回しにしていませんか?エンジニア特有の生活習慣が引き起こすリスクを整理しましょう。
1. 「三大物理ダメージ」:目・肩・腰
長時間、同じ姿勢で固定されるエンジニアにとって、これらは避けて通れない課題です。
- 目(眼精疲労): ディスプレイのブルーライトと、集中による瞬きの減少は、ドライアイや視力低下を招きます。
- 肩と腰(デスクワーク症候群): 集中すると猫背になり、首が前に出る「ストレートネック」になりがちです。これが重度の肩こりや腰痛、さらには指先のしびれ(頸椎椎間板ヘルニアなど)に繋がります。対策: 1時間に一度は立ち上がり、肩甲骨を回す。ディスプレイの高さを目線に合わせる投資(モニターアームなど)を惜しまないこと。
2. 「見えない不調」:日照不足とメンタル
深夜までの作業や、カーテンを閉め切った部屋での作業は、じわじわと精神を削ります。
- 日照不足の影響: 日光を浴びないと、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」が不足し、睡眠の質を左右する「メラトニン」の分泌も乱れます。これが原因で自律神経が狂い、慢性的な不眠や気分の落ち込みを招くことがあります。対策: 朝起きたらまずベランダに出て5分日光を浴びる。これだけで体内時計がリセットされます。
3. 「エネルギーの誤用」:糖分と運動不足
集中力を高めるために、ついつい手が伸びるエナジードリンクや甘いお菓子。実はこれが罠です。
- 糖分の乱高下: 大量の糖分を摂取すると、血糖値が急上昇・急降下(血糖値スパイク)し、猛烈な眠気やイライラを引き起こします。
- 深刻な運動不足: 座りっぱなしの生活は、血流を悪化させ、代謝を下げます。「エンジニアは足から老いる」と言われるほど、下半身の筋肉の衰えは早いです。対策: 飲み物を水や無糖の茶に変える。スタンディングデスクの導入や、1日20分の散歩を「タスク」としてスケジュールに組み込む。
💡 「健康」は最強のエンジニアリング資産
バグの少ないコードを書くためにも、複雑なアーキテクチャを設計するためにも、その土台となるのは「脳」と「体」というハードウェアです。
- 椅子と枕には金をかけろ: 人生の半分を預ける場所への投資は、医療費を払うより安上がりです。
- オフラインの時間を作る: 脳を休ませるには、デジタルデバイスから完全に離れる「デジタルデトックス」が最も効果的です。
おわりに
「自分はまだ若いから大丈夫」という過信が、30代・40代での大きな故障に繋がります。本番公開のプレッシャーに耐えうる強靭な心身を作るために、まずは今日、少しだけ早く寝ることから始めてみませんか?



