世界最古のパソコンはどの言語で作られていたか

世界最古のパソコンとは、具体的にどの装置を指しているのかによって答えが異なります。しかし、一般的に認められている最古の電子コンピュータの一つは、ENIAC(Electronic Numerical Integrator and Computer)です。

ENIACは1940年代から1950年代にかけて開発された大型の電子コンピュータであり、アメリカのペンシルベニア大学で開発されました。ENIACは真空管を使用しており、プログラムはパッチボードとケーブルを使用して物理的に配線されました。つまり、ENIACは初期のコンピュータであったため、高水準プログラミング言語ではなく、プログラムは機械語で書かれました。

機械語はコンピュータのハードウェアに直接命令を送るためのバイナリコード(0と1の列)で表現されます。ENIACのプログラムはこのような機械語で書かれ、特定の数学的な計算や処理を実行するために使用されました。

ENIACの開発は、当時の数学者や技術者によって行われました。彼らはプログラムを記述するために、数学的な計算手順を機械語に翻訳する必要がありました。

したがって、ENIACの最初のプログラムは機械語で書かれていました。ENIACはコンピュータ技術の初期の段階で開発されたため、高水準プログラミング言語はまだ存在しておらず、機械語が主なプログラミング手法でした。

世界で初めて生まれたプログラム言語とは

世界で初めて生まれたプログラミング言語としては、一般的にフォートラン(FORTRAN)が認識されています。FORTRANは、Formula Translationの略であり、数値計算や科学技術計算のために開発されました。

FORTRANは、IBMのジョン・ワース・バッキャス(John W. Backus)と彼のチームによって1950年代に開発されました。FORTRANは高水準プログラミング言語であり、人間が理解しやすい形式で数学的な計算を記述できるよう設計されていました。それまでの機械語やアセンブリ言語に比べてプログラミングの容易さが向上し、プログラムの可読性や再利用性も高まりました。

FORTRANの初版は1957年にリリースされました。当初は主に科学技術分野で使用され、数値計算や物理学、航空宇宙工学などの分野で広く活用されました。FORTRANはその後も進化し、FORTRAN II、FORTRAN IV、FORTRAN 77、Fortran 90、Fortran 95、Fortran 2003などのバージョンがリリースされました。

FORTRANの成功により、プログラミング言語の開発と普及が促進されました。その後、さまざまなプログラミング言語が開発され、現在のプログラミングの世界を築く基盤となりました。

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